AI投資日記 – Vol.2
【AI投資実践記 #2】AI始動!資産1000万円へのAIの評価は「構造的欠陥だらけ」だった…
はじめに:AIの「審判」が下される日
前回の記事で「AI投資、始めます!」と宣言してから数日。ついに、この日がやってきました。僕が長年、試行錯誤しながら築き上げてきた(つもりの)ポートフォリオを、自作のAIに分析させ、その評価と次の一手を受け取る日です。
正直、ドキドキでした。自分なりに考えて分散投資してきたつもりだし、「なかなか良いポートフォリオですね」なんて褒めてもらえたら…なんて淡い期待も抱いていました。
…しかし、AIが下した審判は「抜本的な構造改革が必要」という、想像以上に厳しいダメ出しの嵐でした!
あまりに的確で、耳が痛い…。でも、これこそが僕がAIに求めていたもの。今回は、AIが僕に突きつけた厳しい現実と、未来への具体的なアクションプランを、勇気を出して共有します。
AIは今の市場をどう見ているか?【3つの重要シグナル】
まず、僕のAIが膨大なデータから導き出した、現在の市場環境についての分析サマリーです。AIが特に重要だと警告している3つのポイントに絞ってご紹介します。
1. 減速するアメリカ経済
先日発表された米国の8月の雇用統計では、専門家の予想を大幅に下回る結果となり、労働市場が急速に冷え込んでいることが示されました。経済全体が明らかに減速している、とAIは分析しています。
2. 「悪いニュース」で株が上がる?
経済には悪いニュースなのに、なぜか株価は最高値圏を維持しています。これは、市場が「景気が悪くなったから、もうすぐ利下げ(金融緩和)が始まるはずだ」という期待を先行して織り込んでいる「悪いニュースは、良いニュース」という特殊な状態だとAIは指摘。しかし、この楽観は非常に不安定なバランスの上にあるとも警告しています。
3. 全てを覆す可能性のある「巨大な不確定要素」
AIが最大のリスクとして挙げているのが、米国の「関税政策」です。現在、この関税の合法性をめぐる重要な判断が、米国の最高裁判所で近日中に下される予定です。この判断次第で、市場の前提が根底から覆る可能性があるため、極めて注意が必要な状況です。
僕のポートフォリオへのAI評価:「特定国への比重が極端すぎる」
そんな市場環境を踏まえ、AIに僕のポートフォリオを分析してもらった結果がこちらです。
AI投資日記 ポートフォリオ [Vol.2]
ブログ上のスタート資産
10,000,000円
評価損益: ±0円
資産クラス別ポートフォリオ(割合)
- 新興国株式: 約40%
- 現金・現金同等物: 約40%
- その他(先進国株、債券など): 約20%
※AIの運用対象資産を基準に計算しています。
AIからの評価は…「極端な集中リスクと過剰な現金を抱えた、構造的欠陥のあるポートフォリオ」という、あまりに厳しいものでした。特に、新興国株式の中でも特定の国への投資が資産全体の4割近くを占めており、「ルールに著しく違反している」と断罪されてしまいました。
AIによるネクストアクション提案:「ポートフォリオの比重見直し」
この偏ったポートフォリオに対し、AIが提案してきた次の一手は、一言で言えば「ポートフォリオの抜本的な比重見直し」でした。
AIからの主な提案サマリー
- 大きな割合を占める新興国株式について、その比重の適切性を再検討すること。
- ポートフォリオの「核」となる、米国株式全体のような安定した資産の比率を検討すること。
- 市場の不確実性に備え、金(ゴールド)のような資産の組み入れも検討すること。
具体的なアクションの前に
AIの提案を実行するにも、まずは信頼できる証券口座で、スムーズに取引できる環境を整えることが大前提です。僕がメインで使っている「DMM.com証券」は、PCツールだけでなくスマホアプリも非常に使いやすく、初心者からでも直感的に操作できるので、こうしたポートフォリオの入れ替えを考える際にも心強い味方です。
正直、ここまで具体的に、そして手厳しく指摘されるとは思っていませんでした。しかし、これこそが感情を排したAIの分析能力なのかもしれません。とはいえ、これが本当に信用に値する提案なのか、このまま実行して良いのかは、まだ分かりません。AIが出したこの「処方箋」を、これから僕自身がしっかり検討し、納得した上で次の一歩を踏み出したいと思います。